
滋賀ブルーライズIHC、第1ピリオドの戦いぶりに進化の証。東京ワイルズは12得点と攻撃が絶好調。ベテラン斉藤哲也がハットトリックを達成
TEXT by EXTREME ICE HOCKEY LEAGUE(XHL)
EXTREME ICE HOCKEY LEAGUE (XHL) 2025 -26
GAME REPORT #06
2025年11月8日(土)13:30 木下カンセーアイスアリーナ (滋賀県)
滋賀ブルーライズIHC 0-12 東京ワイルズ
滋賀ブルーライズが東京ワイルズの強力攻撃陣に堂々と対峙。第1ピリオドは2点差にとどめて着実な成長を証明。東京ワイルズは池田一騎の先制ゴールを皮切りに9人で計12ゴールと層の厚さを見せつけた。3×3 EXTREME BATTLEではお互いにエキサイティングな攻撃を展開

EXTREME ICE HOCKEY LEAGUE(XHL)は第6節。滋賀ブルーライズIHCが東京ワイルズをホームリンクである木下カンセーアイスアリーナに迎えての試合となった。前回のこの対戦では東京ワイルズが滋賀ブルーライズIHCを圧倒する形となったが、この日は滋賀のメンバーが序盤から大奮闘。先発GKの中本琉音も好セーブを何度も見せ、第1ピリオド序盤から中盤までほぼ互角の内容で堂々と東京ワイルズに対抗。さらに滋賀ブルーライズIHCは守りからチャンスに繋げるなど着実な成長の跡をホームリンクのファンの前で披露した。
いっぽう、序盤は滋賀ブルーライズIHCの奮闘に思わぬ苦戦を強いられた東京ワイルズだが、やはり状況を打開したのは変幻自在の攻撃を信条とする寺尾裕道だった。相手DFのマークをさらりとかわしてゴール裏に侵入すると、ゴール裏から「そんな狭いところを通せるのか?」と見ているものを驚かせるパスを供給。そしてゴール前に待ち構えていた池田一騎が確実にパックをゴールへ押し込んで、東京ワイルズがついに1-0と先制する。さらに16分過ぎには大ベテラン斉藤哲也がブルーライン付近からDFが放った強いシュートをゴール前で完璧にディフレクションしてパックの角度を変え2点目を奪う。東京ワイルズはその技術力の高さを見せつけるゴールで第1ピリオドを2-0とリードして折り返した。

東京ワイルズはリードを奪って緊張がほぐれたのか第2ピリオド以降はその攻撃力をいかんなく発揮。2分過ぎに斉藤哲也がこの日2点目を奪うとあとはゴールラッシュ。入れ替わり立ち代わり様々な選手が多彩なゴールを決めるエンターテインメントの様相を見せた。第3ピリオドにはDF廣田恵吾のノーアシストゴールを皮切りに5点を集中し、最後まで攻撃の手を緩めることなく試合を締めくくった。この勝利で東京ワイルズは開幕から無傷の4連勝を達成。XHL首位の座をしっかりとキープした。
「3×3 EXTREME BATTLE」では両チームとも守備が奮闘、随所で素晴らしいシュートが放たれる展開だったが、滋賀ブルーライズIHCの藤澤琉那、東京ワイルズのソン・ウンソクともにしっかりと守り切り両チームスコアレスで5分間のバトルを戦い切った。