【XHL GAME REPORT】 10月25日(土)滋賀ブルーライズIHC vs東京ワイルズ

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東京ワイルズがアウェーの地でその攻撃力を遺憾なく発揮。13点の大量得点で快勝し全勝をキープ。滋賀ブルーライズIHCはGK&守備で奮闘も1点が遠く

TEXT by EXTREME ICE HOCKEY LEAGUE(XHL)

EXTREME ICE HOCKEY LEAGUE (XHL) 2025 -26
GAME REPORT #04
2025年10月25日(土)13:30 木下カンセーアイスアリーナ (滋賀県)

滋賀ブルーライズIHC 0-13 東京ワイルズ

東京ワイルズが山崎勇輝キャプテンによる“技あり”のプレーを皮切りに怒濤のゴールラッシュ。守っては初先発となったGKソン・ウンソクが好セーブ連発で完封勝利。3×3 EXTREME BATTLEはワイルズの超攻撃布陣でスリリングな展開に

 開幕第2戦(10/23)で対戦した両者が木下カンセーアイスアリーナで再び相まみえた。開幕第2戦では東京ワイルズが15点の猛攻で滋賀ブルーライズIHCを圧倒。しかし滋賀ブルーライズIHCがホームリンクに東京ワイルズを迎えたこの試合は、特に守備でのコンビネーションを練習で確認してきたこともあり序盤は滋賀ブルーライズIHCの手堅い守備が光り東京ワイルズの攻撃を跳ね返し続けた。

 しかし、東京ワイルズは第1ピリオド8分44秒、青山晃大からのパスを受けたキャプテン・山崎勇輝がその技術の高さを披露。GKと1対1となった状態でパックを上手く左右にコントロールしてGKを横に動かしてオープンネットを作ると、最後は左ポスト側のスペースにパックを流し込み見事に先制ゴールを奪った。その後東京ワイルズはまたも青山からのパスがチャンスを作り、最後は荒井詠才がそのパスにピンポイントで合わせて2点目。さらに15分21秒には左サイドから山崎が放ったシュートのリバウンドに反応した荒井がバックハンドでGKをかわして決めて3-0。3点差で第1ピリオドを折り返した。

 第2ピリオド以降も東京ワイルズの攻撃のペースはとどまるどころかますます加速する。寺尾裕道、根本慎太郎のゴールで加点。それに対して滋賀ブルーライズIHCも17分過ぎに飯田詩音と村上大雅のコンビがディフェンスを上手く突破してGKと2対1の状況を作り最後は村上が思い切ってシュートを放つがこれは惜しくもゴールならず。逆に東京ワイルズはそのプレーの直後にフェンスで跳ねたルーズパックを拾うと、越後が一気に攻め込みフォローに走った新井へドロップパス。新井詠才は落ち着いた動きでGKを前に引き出すと最後はGKのファイブホール(両足の間)にパックを通す見事なゴールを奪う。これで荒井はこの日自身3点目、ハットトリックを達成した。

 さらに第3ピリオドには体力的にも精神的にも疲れの見えた滋賀ブルーライズIHCに対して持ち前の攻撃力を東京ワイルズは爆発させる。池田一騎、越後智哉がそれぞれ2ゴールを奪うと寺尾裕道、ヤン・ジョンウォンが続きこのピリオドだけでさらに6点を加点。最後の最後は16分20秒に廣田恵吾がブルーライン付近から強烈なスラップショットを放ち13点目。滋賀ブルーライズIHCは最後まで奮闘したものの得点を奪うことはできずチーム初となる完封での敗戦となった。

 60分の試合に引き続きXHLならではの取り組み「3×3 EXTREME BATTLE」はこの日もDJの音楽がアリーナに響きわたるなかフェイスオフ。東京ワイルズのメンバーによる多彩なパスワークと個人技に対し、滋賀ブルーライズIHCのメンバーも鋭いカウンター攻撃で対抗。東京ワイルズは途中からGKをベンチに上げ、失点覚悟の4人対3人による“4人攻撃”のシチュエーションを作ったが、滋賀ブルーライズIHCもGK藤澤琉那が力を振り絞って奮闘しシュートの雨を守り切った。最終的にはお互いノースコアのドローとなったが、3×3ならではのスリリングな展開に観客席のファンからは選手に向けて大きな拍手が贈られていた。

<PLAYER&STAFFコメント>

【滋賀ブルーライズ 藤澤琉那選手】

開幕戦に比べて、東京ワイルズの攻撃に対して良いイメージで対応することができ、シュートも止めることができるようになってきている。これからもこの差を縮めていって最終的には勝てるように頑張っていきたいと思います。とにかく次の練習からまた積み上げていきます。

【東京ワイルズ 青山晃大選手】

前回、滋賀ブルーライズIHCと開幕シリーズで対戦した時にスタートが悪くて開始直後にゴールを決められてしまうという失敗があったなかで、そこは気を付けていこうと意識していた。それでもスタート、試合の入りはあまり良くなくミスもあったことは確かですが第2、第3ピリオドとなんとか立て直せたことで東京ワイルズらしいホッケーができたと感じている。それが13-0という結果に繋がったと思う。次も東京ワイルズらしい試合を目指していきたい。

【東京ワイルズ 根本慎太郎選手】

開幕シリーズでは先に失点してしまったことで立ち上がりがあまり良くなかったが、チームとしてその点を意識して修正できたことが良かった。自分自身のプレーを振り返ると第1ピリオドは思うようにプレーが進まず上手くいかない時間帯もあったが、そこを耐えて第2ピリオド以降では修正を加えていって結果的に得点をすることもでき、チームの流れを良い方向に持っていくことができた。1週間日程が空くが、その次の週の11/8にはまた滋賀ブルーライズIHCとの対戦があるので、今日の反省を踏まえつつ勝利に貢献できるようにどんどん氷上で良い動きを見せていきたい。

【東京ワイルズ 斉藤毅監督】

立ち上がりから東京ワイルズのペースで試合ができたと感じている。パワープレーもそうだし、フェイスオフからの展開についても何度か練習から取り組んで来たことが決まったのは非常に良かった。修正点すべき点は確認し、次戦以降もしっかりと勝ちに行きたい。