開幕第2戦はXHL初登場の東京ワイルズが強さを発揮して快勝! 滋賀ブルーライズIHCはキャプテン・佐曽谷哉太が試合開始24秒に電光石火の先制弾
TEXT by EXTREME ICE HOCKEY LEAGUE(XHL)
EXTREME ICE HOCKEY LEAGUE (XHL) 2025 -26
GAME REPORT #02
2025年10月13日(月祝)13:30 木下カンセーアイスアリーナ (滋賀県)
滋賀ブルーライズIHC 2-15 東京ワイルズ
東京ワイルズが個人技もコンビネーションも高いレベルを見せつけ15点奪取の劇勝。滋賀ブルーライズは佐曽谷哉太キャプテンの先制弾&村上大雅の2試合連続弾でファンに歓喜の瞬間を届けた
アイスホッケー新リーグとして“氷上に、熱狂を。”のスローガンのもと開幕したEXTREME ICE HOCKEY LEAGUE(XHL)。この日の開幕第2戦は東京ワイルズがXHLリーグ戦に初お目見えとなった。
試合開始直後に東京ワイルズを驚かせ、リンクに詰めかけたホームのファンを歓喜の渦に巻き込んだのが滋賀ブルーライズだった。フェイスオフ直後のファーストプレー。大南陽都が右サイドからパックを相手陣内へ持ち込むと、タイミングよくゴール前へ入り込んだキャプテン・佐曽谷哉太へ絶妙なパス。佐曽谷はバックハンドで東京ワイルズ・脇本侑也の守るゴールの左上スミにパックを突き刺した。キャプテン佐曽谷みずからチームを鼓舞するかのようなゴールで滋賀ブルーライズは開始24秒で先制点を奪う。
キャプテンによる魂のゴールに呼応するかのように滋賀の先発GK中本琉音&守備陣は身体を張って東京のシュートからゴールを死守する。第1ピリオド中盤までリードを許さぬ気持ちのこもったプレーを展開し、大いに観客を沸かせた。
しかし、東京ワイルズは徐々にその実力を発揮。5分33秒にゴール裏からのパスを根本慎太郎が合わせて東京ワイルズのXHL初となるゴールを決めると、12分45秒にはヤン・ジョンウォンが振り向きざまにミドルシュートを決めて2−1と逆転。その後は強さと技を兼ね備えたプレーぶりで試合の主導権を握り、最終的には合計15点を奪う快勝。木綿宏太が5ゴール。新井詠才と池田一騎がともに2ゴールをあげたほか、のべ9選手が得点を挙げるなどXHLファーストゲームから素晴らしい滑り出しを見せた。
滋賀ブルーライズは第3ピリオドに村上大雅が2試合連続となるゴールを決めて一矢報い、ホームのファンを喜ばせたが悔しい連敗スタートとなった。
XHLの新機軸「3×3 EXTREME BATTLE」はスポットライトが照らされDJによるノリノリの音楽がかかるなか東京ワイルズの選手が躍動。青山晃大が強烈なシュートを決め1点を奪うと、さらに残りわずか0.6秒というシチュエーションで寺尾裕道が振り向きざまに狙いすましたシュートを決める高い技術を披露。スタンドに詰めかけた観衆も3×3のスリリングなバトルを堪能し、アイスホッケーの持つ魅力を大いに楽しんでいた様子だった。
<PLAYER&STAFFコメント>
【東京ワイルズ 斉藤哲也選手】
練習通りのプレーでディフレクションのゴールを決めることができ良かった。XHLは新しい試みとしてこれまで見たことのない人にアイスホッケーの魅力を届けるチャンス。アイスホッケーを頑張っている子供たちに良いプレーを見てもらえる機会が増えるのは彼らの成長にも寄与できると思うのでXHLの意義をしっかり意識しながらレベルの高いアイスホッケーを続けていきたい。
【東京ワイルズ 寺尾裕道選手】
「3×3 EXTREME BATTLE」は僕自身もとても期待して楽しみにしていた。3×3はロシアなどでは普通にやっているので。エンターテインメント性があって見ている方も楽しいと思うので、ファンを楽しませるという部分を意識しつつプレーし盛り上げていきたい。その意味で今日は最後にゴールを見せることができ良かった。この新リーグXHLができたことはとても大きい。アイスホッケーをプレーする方々は日本全国津々浦々にいらっしゃるので、このXHLを盛り上げて近い将来チーム数が増えるような形にできればいい。僕らはそこを目指して頑張ります。
【東京ワイルズ 吉川大晃選手】
XHL初ゲームで緊張したが今まで取り組んできたことを信じて、出し切ることを意識してプレーできたので良かった。ファンも選手も盛り上がって良い雰囲気のなかで試合ができXHLが始まって本当に良かったと感じている。3×3は普段の試合ではあまり出場したことがなかったが経験ができて1つ成長につながると思うし、今後全試合で3×3があると聞いているのでその対策もしていきたい。
【滋賀ブルーライズ 折原義彦選手】
「リーグ戦を戦い切る」という観点において我々の気を引き締める良い試合だったと思う。まだまだ滋賀ブルーライズは発展途上のチームだというちょっと甘えのような意識があったと思うが、レベルの高い2チームと戦うことで自分たちの足りない部分をはっきりと突き付けられ、選手たちの意識が大きく変わった開幕2連戦だったのではないか。そういう意味で次の練習から動きも変わってくると思うので、ブルーライズの今後にぜひ期待してほしい。
【滋賀ブルーライズ 藤澤琉那選手】
厳しい戦いになるとは思っていたが、想像以上に攻められる展開が多く正直しんどかった。いままでシュートを受けていた大学やクラブチームの選手たちと比べると「上手い」という言葉で表現できるような、例えば空いている隙間にしっかりと狙って打ってくるとか、リバウンドを計算して打ってくるとか、そういう点を実践レベルで実行してくるのがさすがだったと感じている。今回でどういうシュートが来るかは分かったので、今後の練習を通じてチームメイトと話し合いを重ね、対策を練っていきたい。